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決算発表後に時間外取引で30%近い大幅高となったエヌビディアの今後

半導体世界最大手のエヌビディア(NVIDIA)は、2024年度第1四半期(2023年4月30日まで)の決算報告を5月25日に発表しました。データによると、NVIDIAの第1四半期の営業収入は71.92億ドルで、会社のガイドレンジ63.7億ドルから66.3億ドルを上回り、前年同期比13%減となったものの、市場予想の65.2億ドルを上回りました。純利益は20.43億ドルで、市場予想の14.899億ドルを上回りました。非GAAPによる調整後のEPSは1.09ドルで、アナリストの予想は0.92ドルでした。

 

具体的な業務について見てみると、NVIDIAの第1四半期のデータセンター収益は42.8億ドルで、前年同期比14%増となり、アナリストの予想39.1億ドルを約9.5%上回りました。ゲーム収益は22.4億ドルで、前年同期比38%減となりましたが、アナリストの予想収益19.8億ドルを13.1%上回りました。プロフェッショナルビジュアライゼーションビジネスの収益は2.95億ドルで、前年同期比53%減となりましたが、アナリストの予想2.466億ドルを上回りました。

 

NVIDIAの創設者でありCEOのジェンスン・ファンは、コンピュータ産業が同時に進行する2つの変化、つまり加速化計算と生成的AIに向かっていると述べました。多数の企業がAIGCを製品、サービス、ビジネスプロセスに積極的に応用しようとしている中、全世界のデータセンターにインストールされている数兆ドルのデータインフラストラクチャは、汎用計算から加速化計算へと移行していくでしょう。

 

次の四半期については、NVIDIAは本年度第2四半期の収益を110億ドル(プラスマイナス2%の浮動)と予想しています。これは、ガイドレンジが107.8億ドルから112.2億ドルの範囲にあることを意味します。これは、収益が3四半期連続で前年同期比で減少している状況を、第2四半期には逆転させるという見通しを示しています。

 

NVIDIAの好調は、ゲーム、データセンター、人工知能(AI)などの分野での需要の増加が主因です。とりわけAI分野では、ChatGPTやBard等のAIが世界的に注目を集めブームとなる中、様々な分野でのAIの活用が驚異的な速度で広まっており、GPUの需要が急激に高まっています。例えば自動運転車や医療分野でのAIの活用が進んでおり、自動運転車はAIを活用して周囲の状況を認識し自律的に走行するため、自動運転車には高速な処理能力を持つGPUが必要となり、NVIDIAの車載用GPUがなくてはならない物となっています。医療分野においてもAIを活用して病気の診断や治療を行う際にNVIDIAのGPUの需要が高まっています。

 

ゲーム分野では、NVIDIA GeForce RTX 30シリーズ、40シリーズの販売が好調に推移しました。NVIDIA GeForce RTX 40シリーズは、NVIDIAの最新のGPUであり、従来のGPUよりも高いグラフィック処理能力を備えています。データセンター分野では、AIや機械学習の需要が高まっています。AIや機械学習は、データセンターで処理されるデータ量が増加していることから、高速な処理能力を持つGPUの需要が高まっています。NVIDIAは、データセンター向けのGPUであるNVIDIA Tesla T4やNVIDIA A100を販売しており、これらのGPUの需要が高まっています。


AI、ゲーム、データセンター、これらの領域はいずれも今後の高い成長が期待されています。AIの分野ではAIと機械学習の需要はますます高まっています。これは、テクノロジーが企業の製品、サービス、ビジネスプロセスの効率性と競争力を向上させる重要な要素となっているからです。ゲームではEスポーツやバーチャルリアリティ(VR)のような新たな市場の台頭がこのセクターの成長を後押ししています。データセンター事業もまた成長の源泉で、クラウドコンピューティングとビッグデータの需要増加により、その需要は今後も高まると予想されます。また、新たなAIアプリケーションの登場や5G技術の普及も、この分野でのNVIDIAの可能性を広げる要素となっています。したがって、これらの要素を考慮に入れると、NVIDIAの将来的な成長は非常に有望であり、その収益と市場シェアは引き続き拡大すると予測されます。

 


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